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太陽光発電企業の倒産ラッシュ!



2017年は太陽光発電の変化の年

2017年(1~12月)の「太陽光関連事業者」の倒産が、件数・負債ともに過去最多を記録

し、太陽光関連業界の落ち込みを示す結果となりました。倒産件数は前年比約1.4倍の88件

で2000年以降で最多だった2016年(65件)を大きく上回り、3年連続で過去最多を更新し

ました。負債総額は前年比約1.2倍の285億1,700万円で、4年連続で前年を上回りました。

負債総額は2015年に200億円台を越えましたが、2017年は負債額「10億円以上」の倒産が

6件(前年3件)と倍増しました。

 

(出典)東京商工リサーチ

 

倒産企業の状況

 

倒産した企業の負債総額は165億2500万円と、前年同期を6.2%下回りました。2016年上期

の負債額が大きかったのは、2016年3月に新電力の日本ロジテック(東京都)が負債約120

億円を抱え、銀行取引停止処分を受けたことが起因しています。

2017年上半期の最大の倒産は、太陽光発電モジュール製造販売のZEN POWER(福岡県)

で、負債額は52億円。2017年上期全体の負債総額は、既に2016年1年間の68.1%に達して

おり、負債も前年を上回る水準で推移しています。負債額別では、倒産45件のうち1億円

以上5億円未満が最多の20件、負債1億円未満が21件となった。前年同期は、負債1億円未

満の倒産は全30件うち12件でした。負債の小型化が進んでいることがうかがえます。

倒産原因は「販売不振」が最も多く、22件と全体のほぼ半数を占めています。次いで

「事業上の失敗」が6件、「運転資金の欠乏」が4件、「他社倒産の余波(不良債権発生)」

が2件と続いています。

 

(出典)東京商工リサーチ

 

再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)が成立し、太陽光業界は有望市場

として注目されましたが、売電価格の引き下げや、相次ぐ新規参入などで環境は激変し

太陽光関連事業者の倒産が本格化しています。またさらなる売電価格の下降により太陽

光発電を導入する一般消費者が減り、倒産に追い詰められる業者が増えるのではないか

と思います。

ただ、これは一般消費者には悪くない話でもあり、多数の太陽光関連業者の倒産により

導入コストが下がる可能性もあり、また悪徳業者が去り優良業者だけが生き残ると考え

られます。それにより導入希望者が増え、また太陽光発電市場が盛り上がる可能性もあ

るのです。